この記事でわかること
- HPVワクチンを中断しても、最初からやり直さずに続きから打てることがわかります
- 再開前に確認したい回数・ワクチンの種類・公費対象かどうかの3点がわかります
- 母子健康手帳の確認から予約まで、再開の手順が整理できます
「1回打ったきり、2回目に行かないまま何年も経ってしまった」「引っ越しやコロナ禍で中断したまま」——HPVワクチンの接種が途中で止まっている方は、実はとても多くいます。
結論から:途中からの再開が原則で、最初からのやり直しは必要ないとされています。
中断していても、続きから打てます
HPVワクチンは、接種間隔が標準より大きく空いてしまった場合でも、原則として残りの回数を続きから接種すればよいとされています。「間隔が空いたから1回目からやり直し」にはなりません。
数年単位で空いていても考え方は同じです。「もう無駄になった」とあきらめる必要はなく、残り回数を打ち切ることに意味があります。
再開前に確認したい3つのこと
1. 何回打ったか・いつ打ったか
母子健康手帳の予防接種の記録、または接種した医療機関・自治体の記録で確認できます。記憶があいまいな場合も、自治体(予防接種の担当課)に問い合わせると接種記録を確認できることがあります。
2. どのワクチンを打ったか(2価・4価・9価)
続きは同じ種類のワクチンで完了するのが原則とされています。ただし、過去に2価・4価で接種を始めた方が残りを9価で接種する方法(交互接種)も、医師と相談のうえで選択できる場合があるとされています。どれを打ったか不明な場合の進め方も含めて、接種する医療機関に相談してください。
3. 公費で打てるかどうか
定期接種の対象年齢内であれば、残り回数も公費で接種できます。対象年齢を過ぎている方は、キャッチアップ接種などの経過措置の対象になるかどうかで扱いが変わります。制度は期限・条件が変更されることがあるため、必ずお住まいの自治体・厚生労働省の最新案内で確認してください。公費の対象外であれば、残り回数は自費での接種になります。
再開の手順(シンプルです)
- 母子健康手帳で回数・時期・種類を確認
- 自治体の案内で公費対象かを確認(不明なら予防接種担当課へ電話)
- 医療機関に「○回目まで接種済みで中断している」と伝えて予約
- 今度こそ完了まで:接種当日に次回の予約も取ってしまうのが確実です
「中断していたことを怒られるのでは」と心配する方がいますが、中断からの再開はごくよくある相談です。医療機関は淡々と続きを案内してくれます。
「打ち切っていない=効果ゼロ」ではありませんが
1〜2回の接種でも一定の効果が得られる可能性についての研究はありますが、現時点では規定の回数を完了することが基本とされています。中途半端な状態で止めておく理由はないので、気づいた今が再開のタイミングです。
そして、ワクチンを何回打っていても、検診(20歳以上・2年に1回)が必要であることは変わりません。再開のついでに、検診の予定も確認しておきましょう。
まとめ
- 中断していても続きから再開でき、最初からのやり直しは不要とされています
- 再開前に「回数・時期・種類・公費対象か」を母子健康手帳と自治体で確認
- 同じ種類での完了が原則。種類が不明な場合や9価への切り替えは医療機関に相談を
- 気づいた今が再開のタイミング。当日に次回予約まで取って、今度こそ完了させましょう
参考にした公的情報・出典
- 厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html
- 厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&A」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/hpv_qa.html
- 日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」 https://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療に代わるものではありません。接種の再開方法・公費の適用は、ワクチンの種類・年齢・制度の変更により異なります。必ず医療機関・お住まいの自治体にご確認ください。
症状がある方へ
不正出血、月経以外の出血、おりものの変化など、気になる症状がある場合は、早めに婦人科を受診してください。

