この記事でわかること
- 生理中でもHPVワクチンを接種できるか、予約の取り直しが必要かがわかります
- 検診と違いワクチンは経血と関係ない理由と、体調を優先すべきわけが整理できます
- 発熱・風邪気味・服薬中の当日の判断と、生理を避けた予約の立て方がわかります
「接種日と生理が重なりそう」「予約を取り直すべき?」——HPVワクチンの予約後によくある心配です。
結論から:生理中でもHPVワクチンは接種できるとされています。ただし体調しだいで無理しない、が基本です。
生理は接種を見合わせる理由にはなりません
HPVワクチンの接種を見合わせる条件(明らかな発熱、重い急性疾患など)に、月経は含まれていません。生理中だからという理由だけで予約を取り直す必要はないとされています。
検査や検診(細胞診・HPV検査)は経血の影響で生理中を避けますが、ワクチンは腕への注射なので、経血は関係ない——と整理すると分かりやすいでしょう。
ただし「体調」は別問題です
生理そのものより大事なのは、当日の体調です。
- 生理痛が重い、貧血気味でふらつく、頭痛がひどい——そんな日の接種は無理をしないでください。注射の緊張・痛みで一時的に血の気が引く反応(血管迷走神経反射)は、体調が悪いときに起こりやすくなるとされています
- また、生理による不調と接種後の反応が重なると、どちらの症状か分かりにくくなるという実際的な問題もあります
- 毎回生理が重い方は、最初から生理予定日を外して予約しておくのが賢い方法です
予約日に体調が悪ければ、遠慮なく日程変更を。医療機関にとって、体調による変更はごく普通のことです。
こんなときはどうする?よくある質問
発熱しているとき
明らかな発熱(目安として37.5℃以上)がある場合は、当日の接種は見合わせるとされています。解熱後、体調が戻ってから改めて接種します。
風邪気味のとき
軽い鼻水・のどの違和感程度なら接種できることが多いとされていますが、最終判断は当日の問診で医師が行います。症状を正直に伝えてください。
鎮痛剤(痛み止め)を飲んでいるとき
生理痛などで市販の鎮痛剤を服用していても、接種は基本的に可能とされています。問診票に服用中の薬を記載し、医師に伝えてください。
他のワクチンとの間隔
インフルエンザワクチンなど他の予防接種との同時接種や間隔については、組み合わせによって扱いが異なるため、予約時に接種予定を伝えて医療機関の案内に従ってください。
3回(2回)の接種は生理予定日を外して予約を
接種は数か月にわたるため、先の予定まで見て組むのがおすすめです。
- 生理周期が安定している方は、周期アプリで先の予定日を確認し、重ならない週で予約
- 試験・部活の大会・旅行などの大きな予定の直前も避けると安心です(接種部位の痛みが数日残ることがあるため)
- 当日に次回の予約まで取ってしまうのが、打ち忘れ防止に一番効きます
まとめ
- 生理中でもHPVワクチンは接種できるとされています。経血が関係するのは検査・検診で、ワクチンは別です
- ただし体調が悪い日は無理せず日程変更を。生理が重い方は最初から予定日を外して予約を
- 発熱時は見合わせ、風邪気味・服薬中は問診で正直に伝えて医師の判断に従ってください
- 数か月がかりの接種だからこそ、生理周期と大きな予定を見たスケジュール設計が快適さを左右します
参考にした公的情報・出典
- 厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html
- 厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&A」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/hpv_qa.html
- 日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」 https://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療に代わるものではありません。接種可否の最終判断は、当日の問診で医師が行います。医療機関の案内を最優先してください。
症状がある方へ
不正出血、月経以外の出血、おりものの変化など、気になる症状がある場合は、早めに婦人科を受診してください。

