この記事でわかること
- HPVワクチンが感染や前がん病変を大きく減らすという報告がわかります
- 接種が早く進んだ国で報告された、子宮頸がんの発生減少の研究がわかります
- 接種した人にも検診とHPV検査による確認が必要な理由が整理できます
「効くの?」への答えは、この10年で世界中から集まりました。
HPVワクチンについて日本では議論の時期が長く続いたため、「実際どのくらい効果があるのか」を数字で知る機会は意外と少ないままです。国内外の公的情報・研究で報告されていることを整理します。
感染と前がん病変を減らすことが、繰り返し報告されています
HPVワクチンは、ワクチンがカバーする型のHPV感染や、その先にある前がん病変(異形成)を大きく減らすことが、国内外の多くの研究で報告されています。特に、性交渉を経験する前の年代で接種した場合の効果が高いことは、各国のデータで一貫しています。ワクチンが広く接種されてきた国々では、若い世代の前がん病変が目に見えて減少したことが報告されています。
「がんそのものが減った」という報告も出てきています
ワクチンの最終目標である「子宮頸がんの減少」についても、スウェーデンやイギリスなど接種が早く進んだ国から、若い年代で接種した人では子宮頸がんの発生が大幅に少なかったという研究が報告されています。ワクチン導入から時間が経ち、「感染を防ぐ」の先にある「がんを防ぐ」段階の証拠が積み上がってきた——これが世界の現在地です。日本でも接種の回復とともに、同じ効果が期待されています。
接種した人も、検診と検査は必要です
どれだけ効果が高くても、ワクチンがカバーするのは一部の型です。すべての高リスク型を防げるわけではなく、接種前にすでに感染していた型には効果が期待できません。だから、接種した方も検診とHPV検査による確認は必要です。ワクチン・検診・検査の三つが揃って、子宮頸がんは「防ぎ方のわかっているがん」になります。効果のデータは、この三本柱の一本目が確かなものだという知らせだと受け取ってください。
数字で見るHPVと子宮頸がん(国立がん研究センター がん情報サービスより)
- ワクチンはカバーする型の感染・前がん病変を大きく減らすことが報告されています
- 接種が進んだ国では、若年接種者で子宮頸がんの発生が大幅に少なかったという研究が報告されています
- ワクチン接種後も、検診・検査による確認は必要です
Day360について
Day360は、自宅で採取して郵送するHPV検査サービスです。検査は臨床検査の専門機関で行い、リアルタイムPCR法で高リスク型HPVの感染の有無を調べます。公的な子宮頸がん検診の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの備えとしてご利用いただけます。結果が陽性の場合や気になる症状があるときは、医療機関の受診をおすすめします。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、接種の推奨・可否を判断するものではありません。効果・安全性の最新情報は厚生労働省等の公的な案内をご確認ください。
参考文献・出典: 厚生労働省 HPVワクチンに関する公開情報 / 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん」/ Lei J, et al. N Engl J Med 2020(スウェーデンの疫学研究)
更新日: 2026年9月20日

