この記事でわかること
- HPVワクチンを接種した人も、検査・検診を受けたほうがよい理由がわかります
- ワクチンでカバーしきれない2つの点と、検査との役割の違いが整理できます
- 接種の機会を逃した方や妊娠中の方が、いま何をすればよいかの目安がわかります
HPVワクチンと検査、両方が「これから」を守ります。
「HPVワクチンを打ったから、もう子宮頸がんの心配はないよね?」——そう思っている方は少なくありません。ワクチンはとても心強い予防策です。でも、結論から言うと、ワクチンを打った人も、定期的な検査(検診)は受けたほうがよいのです。その理由を、やさしく説明します。
HPVワクチンは「とても有効」、でも「すべてではない」
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となる高リスク型HPVの多くを予防できる、効果の確かなワクチンです。一方で、ワクチンで防げない型のHPVもあります。また、すでに感染しているHPVを後から排除することはできません。つまりワクチンは「これから出会うウイルスの多く」を防いでくれますが、「すべてのリスクをゼロにする」わけではないのです。
ワクチン+検査は「車の両輪」
予防の基本は、ワクチンで感染を防ぎ、検査で変化を早く見つけること。この2つがそろってはじめて、子宮頸がんから自分を守る力が最大になります。ワクチンを打っていても、検査をやめる理由にはなりません。むしろ「両方やっている人」が、いちばん安心です。
ワクチンを打てば、検査は不要になりますか?
いいえ。ワクチンを接種していても、検査・検診は受けることがすすめられます。理由は2つあります。ひとつは、ワクチンで防げない型のHPVもあること。もうひとつは、ワクチンは、接種より前にすでに感染していたHPVを排除するものではないことです。だからこそ、ワクチン(感染を防ぐ)と検査・検診(変化を早く見つける)の両方を組み合わせることが基本になります。接種を済ませた方も、対象年齢になったら検診を受け、検診と検診のあいだの安心づくりに検査を役立てていきましょう。
キャッチアップ接種の経過措置は2026年3月末で終了
HPVワクチンの定期接種は、小学校6年生〜高校1年生相当の女の子が対象で、公費(自己負担なし)で受けられます。接種機会を逃した世代向けの「キャッチアップ接種」については、2025年3月末までに接種を始めた方の経過措置も、2026年3月末で終了しました。
【参考】
接種の対象年齢や経過措置の細かな条件は変わることがあります。最新の情報は、お住まいの自治体の窓口、または厚生労働省の案内でご確認ください。
「打ちそびれた」「もう年齢が過ぎた」方へ
公費の対象から外れても、検査で自分の状態を確認することは、いつでもできます。年齢や接種歴に関わらず、「今の体を知る」ことには意味があります。ワクチンを受けていない世代こそ、定期的な検査が大切な備えになります。
【妊活中・妊娠中の方へ】
妊娠中のHPVワクチン接種は、現在のところ推奨されていません。接種を検討している場合は、妊娠の予定とあわせて医師に相談しましょう。なお、接種期間中に妊娠がわかった場合は、残りの接種を出産後まで見合わせるのが一般的です(すでに接種した分について、過度に心配する必要はないとされています)。妊娠中でも子宮頸がん検診(細胞診)は受けられますので、気になることはかかりつけの産婦人科にご相談ください。
最後に
ワクチンは未来への備え、検査はいまの確認。どちらも「自分を大切にする」という同じ気持ちから生まれる行動です。打ったか打っていないかで線を引くのではなく、「これからどう守っていくか」を、自分のペースで選んでいきましょう。
Day360について
Day360は、忙しくてなかなか検診に行けない方が、自宅で気軽に最初の一歩を踏み出せる、郵送のHPV検査サービスです(リアルタイムPCR法による検査)。公的な子宮頸がん検診(対策型検診)の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの安心のためにご利用いただけます。陽性だった場合や気になる症状があるときは、医療機関の受診をおすすめします。
参考にした公的情報・出典
- 厚生労働省「HPVワクチンに関する情報」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がんとHPV」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん検診について」

