この記事でわかること
- 円錐切除術がどんな手術で、子宮を残せるという特徴がどういう意味かがわかります
- 診断と治療を兼ねる仕組みと、前がん病変なら治療が完了しやすい理由がわかります
- 術後の妊娠で気をつけることと、術後も検診・検査を続ける大切さが整理できます
「手術」と聞いて想像するものより、ずっと小さな手術の話。
前がん病変やごく早期の子宮頸がんで行われる円錐切除術。名前は物々しいですが、内容を知ると印象が変わるはずです。
子宮頸部の一部を、円錐形に切り取る手術です
円錐切除術は、子宮の入り口(子宮頸部)の病変を含む部分を、円錐形に切り取る手術です。子宮そのものは残るため、その後の妊娠・出産の可能性を保てるのが最大の特徴。高度の前がん病変(異形成)や、ごく早期のがんの診断・治療として行われます。短期間の入院(施設により日帰り〜数日)で受けられることが多く、「がんの手術」として想像されるものよりずっと体への負担が小さい手術です。
「診断」と「治療」を兼ねる手術です
円錐切除術には2つの役割があります。切り取った組織を詳しく調べることで病変の広がりを正確に診断すること、そして病変が取り切れていれば、それ自体が治療になることです。結果によっては追加の治療が検討されることもありますが、前がん病変の段階であれば、この手術で治療が完了するケースが多くあります。「前がん病変のうちに見つける」ことの価値は、まさにここにあります。
妊娠は可能。手術歴を伝え、術後も検診を続けて
子宮が残るので妊娠は可能ですが、円錐切除術の後は早産のリスクが上がることが報告されています。妊娠を考えている方・妊娠した方は、手術歴を必ず産婦人科医に伝え、慎重に経過を見てもらってください。また、手術で病変を取っても、HPVの感染自体が消えたとは限りません。術後も定期的な検診・検査を続けることが、再発を早期にキャッチする備えになります。
数字で見るHPVと子宮頸がん(国立がん研究センター がん情報サービスより)
- 円錐切除術は子宮を残せるため、その後の妊娠の可能性を保てます
- 術後は早産リスクの上昇が報告されており、妊娠時は手術歴を医師に伝えることが大切です
- 術後も定期的な検診・検査の継続が必要です
Day360について
Day360は、自宅で採取して郵送するHPV検査サービスです。検査は臨床検査の専門機関で行い、リアルタイムPCR法で高リスク型HPVの感染の有無を調べます。公的な子宮頸がん検診の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの備えとしてご利用いただけます。なお、治療後の経過観察は主治医の方針に従ってください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断や治療を目的とするものではありません。手術の適応や術後の経過は必ず主治医の説明を最優先してください。
参考文献・出典: 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん 治療」/ 日本産科婦人科学会 公開情報
更新日: 2026年9月20日
