この記事でわかること
- デリケートゾーンのできもの・いぼとして考えられる原因の種類がわかります
- 尖圭コンジローマの見た目の特徴と、子宮頸がんの原因となる型との違いがわかります
- 受診を考えたい目安と、婦人科・皮膚科など相談先の選び方がわかります
デリケートゾーンにできものやいぼを見つけると、「性感染症かも」「がんだったら」と一気に不安になるものです。一方で、場所が場所だけに受診をためらい、自己判断で様子を見てしまいがちでもあります。
この記事では、考えられる原因と受診の目安を整理します。
※できものの正体は、見た目だけでは自己判断できません。この記事は「受診の後押し」のためのもので、診断の代わりにはなりません。
デリケートゾーンのできものは、原因がさまざまです
外陰部にできる「できもの」には、次のようなものがあります。
- 毛嚢炎・ニキビのようなもの: 毛穴の炎症。赤く小さく、痛みを伴うことも。自然に治ることが多いとされています
- 粉瘤(ふんりゅう): 皮膚の下に袋ができて内容物がたまる良性のできもの。感染すると腫れて痛みます
- バルトリン腺の腫れ: 腟の入り口近くの分泌腺が詰まって腫れるもの。大きくなったり痛む場合は治療対象です
- 尖圭コンジローマ: 低リスク型HPV(主に6型・11型)による、いぼ状のできもの
- 性器ヘルペス: 痛みを伴う小さな水ぶくれ・ただれ。強い痛みが特徴とされています
- まれに、外陰部の前がん病変やがん: 頻度は低いものの、治りにくいしこり・ただれ・色の変化などは確認が必要とされています
尖圭コンジローマはカリフラワー状のいぼが特徴
HPVに関連するできものとして知られるのが尖圭コンジローマです。
- 鶏のトサカやカリフラワーのような、先のとがった・ぶつぶつしたいぼが特徴とされています
- 痛みやかゆみはないか、あっても軽いことが多いとされています
- 数週間〜数か月かけて、数が増えたり大きくなったりすることがあります
- 原因は主に6型・11型(ローリスク型)で、子宮頸がんの原因となるハイリスク型とは別の型です
コンジローマ自体はがんではありませんが、治療(塗り薬・凍結・レーザーなど)の対象であり、放置すると増えることがあるため、疑ったら受診が基本です。
やってはいけないこと
- 自分で潰す・切る・引っ張る: 悪化や感染、跡が残る原因になります
- 市販のいぼ治療薬(足裏・手用)を使う: デリケートゾーンの皮膚には使えないものがほとんどです。成分によっては強い炎症を起こします
- 「様子見」を何か月も続ける: 増える・大きくなる・形が変わるできものは、確認を先送りしないでください
2週間以上消えないなら婦人科か皮膚科へ
次のいずれかに当てはまったら、受診をおすすめします。
- いぼ状のできものが複数ある、増えている
- 2週間以上たっても消えない、大きくなっている
- 痛み・ただれ・出血を伴う
- 治ってはまた同じ場所にできる、を繰り返す
行き先は婦人科または皮膚科(男性は泌尿器科・皮膚科)です。デリケートゾーンの診察はどちらでも日常的に行われています。
なお、自宅でできる郵送HPV検査は子宮頸部のハイリスク型HPVを調べるもので、できものがコンジローマかどうかの診断はできません。できものの確認は、検査キットではなく受診で。
パートナーについて
尖圭コンジローマと診断された場合、パートナーも感染している可能性があります。責める話ではなく(HPVはありふれたウイルスで、感染時期の特定はできません)、パートナーに症状があれば受診を勧める、という対応が基本です。予防の面では、4価・9価のHPVワクチンが原因となる6型・11型をカバーしているとされています。
まとめ
- デリケートゾーンのできものの原因はさまざまで、多くは良性ですが、見た目だけの自己判断はできません
- カリフラワー状のいぼが増えていく場合は尖圭コンジローマの可能性。放置せず受診を
- 潰す・市販のいぼ薬を使う・長期の様子見はNGです
- 行き先は婦人科か皮膚科。検査キットではできものの診断はできません
参考にした公的情報・出典
- 日本性感染症学会「性感染症 診断・治療 ガイドライン」 https://jssti.umin.jp/guideline.html
- 厚生労働省「尖圭コンジローマ」 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/
- 日本産科婦人科学会「子宮頸がん」 https://www.jsog.or.jp/citizen/5713/
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療に代わるものではありません。できものの診断は診察なしにはできません。気になる症状は医療機関にご相談ください。
症状がある方へ
デリケートゾーンのできもの・いぼ・ただれ、不正出血、おりものの変化など、気になる症状がある場合は、検診や検査キットではなく、早めに婦人科(または皮膚科)を受診してください。

