この記事でわかること
- 自己採取でも医師採取と同程度の検出性能と報告されている根拠がわかります
- 自宅で行うのは採取だけで、分析は検査機関のラボで行われる仕組みがわかります
- HPV検査の限界と、検診の代わりではなく入口として使う考え方が整理できます
「自分で採って、本当に正確なの?」——精度の話を、数字と根拠で。
郵送のHPV検査を検討するとき、いちばん気になるのが「精度」ではないでしょうか。自分で採取した検体で、病院と同じレベルの検査ができるのか。ここでは、検査の仕組みと研究データに基づいて、できること・できないことを整理します。
検査そのものは、医療機関でも使われる方法
HPV検査は、検体の中にHPVの遺伝子があるかどうかを調べる検査です。Day360で用いるのは、医療機関の検査でも広く使われているリアルタイムPCR法。ごく微量のウイルス遺伝子を増幅して検出する方法で、新型コロナの検査で広く知られるようになった、あのPCRと同じ原理です。分析は自宅ではなく、専門の検査機関のラボで行われます。「自宅でできる検査」といっても、自宅で行うのは採取だけで、検査自体は医療水準の設備で行われる——ここが大切なポイントです。
自己採取だと精度は落ちる?
「自分で採ると、ちゃんと採れていないのでは」という不安はもっともです。この点は世界中で研究されていて、複数の研究をまとめた解析では、PCRを用いたHPV検査であれば、自己採取した検体でも医師が採取した検体と同程度の検出性能が報告されています(Arbynら, BMJ 2018)。世界保健機関(WHO)も、検診を受けにくい人への選択肢として自己採取HPV検査を位置づけています。「自己採取だから不正確」という時代ではなくなりつつある、というのが現在の状況です。
それでも、検査に「限界」はあります
正直にお伝えしたいのは、どんな検査にも限界があるということです。HPV検査が調べるのは「いま高リスク型HPVに感染しているかどうか」であり、がんや前がん病変が「あるかないか」を診断するものではありません。また、どんな検査でも偽陰性・偽陽性の可能性をゼロにはできません。だからこそ、HPV検査は子宮頸がん検診の代わりではなく、検診への入口・検診とのあいだの備えとして使うのが正しい位置づけです。結果が陽性のときや気になる症状があるときは、必ず医療機関で相談してください。
数字で見るHPVと子宮頸がん(国立がん研究センター がん情報サービスより)
- 女性の多くが生涯に一度はHPVに感染するとされています
- 感染の多く(約80〜90%)は1〜2年のうちに自然に検出されなくなります
- 日本では年間約1万人が子宮頸がんと診断され、約2,700人が亡くなっています
Day360について
Day360は、自宅で採取して郵送するHPV検査サービスです。検査は臨床検査の専門機関で行い、リアルタイムPCR法で高リスク型HPVの感染の有無を調べます。公的な子宮頸がん検診の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの備えとしてご利用いただけます。結果が陽性の場合や気になる症状があるときは、医療機関の受診をおすすめします。
参考にした公的情報・出典
- 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん」/ Arbyn M, et al. Detecting cervical precancer and reaching underscreened women by using HPV testing on self samples: updated meta-analyses. BMJ 2018;363:k4823 / WHO guideline on self-care interventions for health and well-being

