この記事でわかること
- 大人が今から打つHPVワクチンに、どこまで効果が期待できるかがわかります
- 任意接種の費用の目安と、打つかどうかの判断が人によって違う理由がわかります
- 打つ・打たないの前に、検診とHPV検査を先にする順番の考え方が整理できます
「もう遅い」と決めつける前に、知っておきたい判断材料。
HPVワクチンの話題は10代の定期接種が中心で、「大人が今から打っても意味がないのでは」と感じている方は多いはず。実際のところを、正直に整理します。
最も効果的なのは若いうち。でも「大人はゼロ」ではありません
HPVワクチンは、感染する前の接種が最も効果的とされています。性経験のある大人は、すでに一部の型に感染したことがある可能性があるため、若年での接種に比べると期待できる効果は小さくなります。ただし、9価ワクチンがカバーする9つの型すべてに感染済みという人はまれで、まだ出会っていない型への予防効果は年齢が上がっても期待できるとされています。「全部には効かないが、まだ効く部分がある」——これが大人の接種の正確な姿です。
費用と効果のバランスは、人によって違います
定期接種の対象外の大人が接種する場合は任意接種となり、費用は自己負担です(9価は3回で数万円台後半になることが一般的で、医療機関により異なります)。この費用に見合うかどうかは、年齢、これまでの性経験、今後のライフプランなどによって変わるため、一律の正解はありません。婦人科などで相談すれば、あなたの状況に沿ったアドバイスが受けられます。決めるのはあなたですが、判断材料は医師からもらうのが確実です。
打つ・打たないに関わらず、先にやるのは検診と検査です
ここで思い出してほしいのが、ワクチンは「これからの感染」への備えであり、「いまの状態」は教えてくれないということです。大人にとってまず価値が大きいのは、現在の感染の有無を知ること——つまり検診とHPV検査です。そのうえで、将来への上乗せの備えとしてワクチンを検討する。この順番なら、打つ選択でも打たない選択でも、守りに穴はあきません。
数字で見るHPVと子宮頸がん(国立がん研究センター がん情報サービスより)
- HPVワクチンは感染前の接種が最も効果的とされています
- 9価ワクチンの全ての型に感染済みというケースはまれで、未感染の型への効果は大人でも期待できるとされています
- 日本では年間約1万人が子宮頸がんと診断され、約2,700人が亡くなっています
Day360について
Day360は、自宅で採取して郵送するHPV検査サービスです。検査は臨床検査の専門機関で行い、リアルタイムPCR法で高リスク型HPVの感染の有無を調べます。公的な子宮頸がん検診の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの備えとしてご利用いただけます。結果が陽性の場合や気になる症状があるときは、医療機関の受診をおすすめします。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、接種の推奨・可否を判断するものではありません。接種の判断は医療機関にご相談ください。費用・制度は医療機関・自治体の最新の案内をご確認ください。
参考文献・出典: 厚生労働省 HPVワクチンに関する公開情報 / 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん」
更新日: 2026年9月20日
