この記事でわかること
- シルガード9の「9」の意味と、どの型をカバーするワクチンなのかがわかります
- 従来の2価・4価ワクチンとの違いと、日本での定期接種の位置づけがわかります
- 接種した後も、子宮頸がん検診や検査による確認が引き続き必要な理由がわかります
数ある型のうち「9つ」に備える、現在最もカバー範囲の広いワクチン。
HPVワクチンを調べると必ず出てくる「シルガード9」。名前は聞いたことがあっても、何が「9」なのかは意外と知られていません。基本を整理します。
「9」はカバーする型の数
シルガード9は、9種類のHPVの型——6・11・16・18・31・33・45・52・58型——への感染を防ぐことを目的とした9価ワクチンです。内訳は、子宮頸がんに関わる高リスク型7種(16・18・31・33・45・52・58)と、尖圭コンジローマの原因となる低リスク型2種(6・11)。特に、日本を含む東アジアで検出頻度が比較的高いと報告される52型・58型までカバーしている点が、従来の2価・4価との大きな違いです。
日本では定期接種でも選べるワクチンです
シルガード9は日本で承認されており、2023年4月からは定期接種(小学6年〜高校1年相当の女子・公費)の対象ワクチンにも加わりました。接種回数は年齢によって異なり(一定の年齢までに開始すると少ない回数で完了できる制度があります)、対象・回数・費用は制度の変更があるため、最新は厚生労働省・自治体・医療機関の案内で確認してください。定期接種の対象外の方が任意で接種する場合は自費となり、費用は医療機関によって異なります。
9価でも「全部」ではない——だから検査と検診
9つの型をカバーするシルガード9でも、高リスク型のすべてを防げるわけではなく、接種前に感染していた型への効果は期待できません。接種した方・これからする方も、子宮頸がん検診と、検診のあいだのHPV検査による確認は引き続き必要です。ワクチンで未来に備え、検査で現在を知る——この組み合わせが最も確実な守り方です。
数字で見るHPVと子宮頸がん(国立がん研究センター がん情報サービスより)
- シルガード9は6・11・16・18・31・33・45・52・58型の9種類をカバーします
- 日本を含む東アジアでは52型・58型の検出頻度が比較的高いと報告されています
- 日本では年間約1万人が子宮頸がんと診断され、約2,700人が亡くなっています
Day360について
Day360は、自宅で採取して郵送するHPV検査サービスです。検査は臨床検査の専門機関で行い、リアルタイムPCR法で高リスク型HPVの感染の有無を調べます。公的な子宮頸がん検診の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの備えとしてご利用いただけます。結果が陽性の場合や気になる症状があるときは、医療機関の受診をおすすめします。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、接種の推奨・可否を判断するものではありません。接種の対象・回数・費用・制度は変わることがあるため、厚生労働省・自治体・医療機関の最新の案内をご確認ください。
参考文献・出典: 厚生労働省 HPVワクチンに関する公開情報 / 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん」
更新日: 2026年9月20日
