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子宮頸がんの検査を自宅で受ける方法|自宅でできる検査の種類・精度・流れ

この記事でわかること

  • 子宮頸がんの検査のうち、自宅で受けられるのがどの検査なのかがわかります
  • 自宅のHPV検査で分かること・分からないことと、精度の考え方がわかります
  • 自宅で受けるのが向いている場合と、病院へ行くべき場合を判断できます

「検診に行けないまま、何年も」を、今日で終わらせるために。

「子宮頸がんの検査、自宅で受けられるって本当?」――婦人科に行く時間がとれない、内診が苦手、近くに気軽に行ける病院がない。そんな理由で検査を後回しにしてきた方に向けて、この記事では、子宮頸がんの検査のうち自宅で受けられるのはどれか、自宅で受けた場合に何が分かって何が分からないのか、精度や費用の目安、申し込みから結果までの流れ、気をつけたいことまでをまとめて整理します。最後に、Day360で受ける場合の流れもご紹介します。

子宮頸がんの検査には、大きく2つの種類がある

子宮頸がんの検査は、「何を調べるか」で大きく2つに分かれます。

細胞診(子宮頸部細胞診):子宮の入り口(子宮頸部)の細胞をブラシなどでこすり取り、顕微鏡で細胞の形に変化がないかを調べます。自治体が行う子宮頸がん検診(対策型検診)で長く使われてきた方法で、対象は20歳以上、2年に1回が基本です。

HPV検査:子宮頸がんのほとんどの原因となる高リスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかを、検体の中のウイルスの遺伝子を調べて確認します。2024年度からは、体制の整った一部の自治体で、医師が採取したHPV検査を単独で行う方法(30〜60歳、5年に1回)も検診として選べるようになりました。

細胞診は「細胞がすでに変化しているか」を、HPV検査は「変化の原因となるウイルスがいるか」を見る検査です。見ているものが違うので、どちらかが優れているというより、役割が異なる検査だと考えると分かりやすいでしょう。

自宅で受けられるのは、どの検査?

自宅で受ける検査は、病院で医師が採取する代わりに、自分で腟の中に専用のスワブ(綿棒のような器具)を入れて検体を採る「自己採取」という方法で行います。

このとき、自宅で受ける検査として広く使われているのはHPV検査です。腟の中には子宮頸部からはがれ落ちた細胞やウイルスが含まれており、HPVの遺伝子をPCR法などで調べる場合、自己採取でも十分な検出性能があることが分かっているためです。

一方、細胞診を自己採取で行うことも技術的には可能ですが、子宮頸部の細胞が十分に採れないことがあり、正確さに限界があるとされています。このため、「子宮頸がんの検査を自宅で受ける」といったとき、実際には「自己採取のHPV検査を受ける」ことを指すのが一般的です。

自宅のHPV検査で分かるのはウイルスの有無まで

分かること:高リスク型HPVに感染しているかどうか。キットによっては、16型・18型など特にリスクの高い型まで個別に分かります。

分からないこと:細胞に変化が起きているかどうか、がんかどうか。HPV検査はがんの診断をするものではありません。

結果が陰性なら、「現時点で高リスク型HPVは検出されず、近い将来に子宮頸がんになるリスクは低い」ことのひとつの目安になります。結果が陽性なら、「がんの原因となるウイルスがいる」という意味で、細胞に変化が起きていないかを婦人科で細胞診などで確認するのが次のステップです。HPVに感染しても多くは自然に検出されなくなるため、陽性=がんではありません。

自宅で受ける流れ ― 申し込みから結果まで

① 申し込む:ウェブサイトなどで申し込みます。

② キットが届く:自宅にHPV検査キットが届きます。中には採取用のスワブ、説明書、返送用の封筒などが入っています。

③ 自分で採取する:説明書にそって、スワブを腟に入れて検体を採ります。所要時間は数分です。

④ 返送する:採取した検体を同封の封筒に入れて、ポストに投函します。

⑤ 結果を確認する:検査機関での検査が終わると、ウェブの専用ページなどで結果を確認できます。

病院の予約も、待合室も、内診台もありません。自分のタイミングで、数分で終えられるのが自宅で受ける最大の利点です。

自宅で受けるHPV検査の精度は?

「自分で採って、本当に正しく調べられるの?」という不安は、いちばん多い質問かもしれません。

世界各国の研究をまとめた分析(Arbyn 2018)では、PCR法などの核酸増幅法で調べる場合、自己採取のHPV検査は医師が採取した検体と同程度の検出性能があると報告されています。WHO(世界保健機関)も2021年のガイドラインで、自己採取を子宮頸がん検診の選択肢のひとつとして推奨しており、オランダやオーストラリアなど、公的な検診に自己採取を取り入れている国もあります。

ただし、精度は検査の方式に左右されます。性能が検証されていない方式では自己採取の検出性能が下がることも報告されているため、キットを選ぶときは「どの方法で調べるか」を確認することが大切です。

なお、日本の対策型検診では、現在も医師による採取が原則です。自宅で受けるHPV検査は、公的な検診の代わりではなく、検診へつながる入口、あるいは検診と検診のあいだの確認として使うものだと考えてください。

費用の目安は数千円〜1万円台

自宅で受けるHPV検査キットは、おおむね数千円〜1万円台です。価格は、調べる方法(PCR法など)、調べる型の範囲、検査を行う機関、結果の受け取り方とセットで見るのがおすすめです。

費用面でいちばん有利なのは、自治体の子宮頸がん検診です。公費の補助があり、無料〜少額の自己負担で受けられることが多いので、案内やクーポンが届いている方は、まずそちらを確認しましょう。

自宅で受けるときの注意点

生理中は避ける:経血が混ざると判定できないことがあります。出血が完全に止まってから採取しましょう。

採取前48時間は腟に使う製品を控える:腟剤・潤滑ゼリー・腟洗浄剤などは、採取前の2日間は使わないようにしましょう。

採取したら早めに返送する:検体を良い状態で届けるため、各キットの案内にある期限内に投函しましょう。

症状があるときは受診を:生理以外の出血(不正出血)、性交後の出血、おりものの急な変化などの症状がある場合は、検査キットの結果を待たずに婦人科を受診してください。

自宅で受けるのが向いている方、病院へ行くべき方

自宅で受けるのが向いている方:忙しくて検診に行く時間がない方、内診が苦手で検診を避けてきた方、しばらく検診を受けていない方、検診と検診のあいだに確認しておきたい方。

病院へ行くべき方:気になる症状がある方、過去の検診で「要精密検査」と言われたまま受診していない方、妊娠中や婦人科の病気で治療中の方、HPV検査で陽性と分かった方。

Day360で受ける場合の流れ

Day360は、自宅で受けられる郵送のHPV検査サービスです。ここまでの内容を、Day360の場合でお伝えします。

届く:外箱に検査名は書かれていないので、家族や同居人に中身を知られることはありません。

ご本人登録:同封の案内にあるQRコードから、ご本人登録をします。

採取:自己採取用に作られたやわらかいスワブ(FLOQSwabs®、コパン社)を腟に入れ、10〜30秒ほど回して採取します。

返送:採取から3日以内に、同封の返送用封筒でポストに投函します。

結果:国内大手の臨床検査機関・BMLが、医療機関でも用いられるリアルタイムPCR法で検査します。高リスク型HPV14種を調べ、16・18・31・45・51・52型の6つは型まで個別に判定します。結果は投函から約6〜11営業日(土日祝・年末年始を除く)で、ご本人専用のマイページだけにお知らせします(郵送はしません)。

価格は税込6,300円です。検体の状態などで判定できなかった場合は、1回まで無料で再検査キットをお送りし、それでも判定できなかった場合は代金を全額お返しします。

よくある質問

自宅のHPV検査と、自治体の検診はどちらを受ければいい?

受けられるなら、まず自治体の検診を受けてください。自宅のHPV検査は、検診に行けていない方の「最初の一歩」や、検診と検診のあいだの確認として活用するものです。

自宅で陰性だったら、検診はもう受けなくていい?

いいえ。陰性は「現時点で高リスク型HPVが検出されない」という目安であり、検診を不要にするものではありません。定期的な検診は続けてください。

HPVワクチンを接種していても、検査は必要?

ワクチンはすべての高リスク型を防げるわけではありません。接種済みの方も、検診や検査を続けることがすすめられています。

最後に

子宮頸がんの検査を自宅で受ける方法は、「病院に行けない」をそのままにしないための、現実的な選択肢です。自宅で分かるのはウイルスの有無であり、がんの診断ではないこと。公的検診の代わりではなく入口であること。この2つを押さえたうえで、まず動いてみてください。数分の採取が、何年も止まっていた時間を動かすきっかけになります。

Day360について

Day360は、忙しくてなかなか検診に行けない方が、自宅で気軽に最初の一歩を踏み出せる、郵送のHPV検査サービスです(リアルタイムPCR法による検査)。公的な子宮頸がん検診(対策型検診)の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの安心のためにご利用いただけます。陽性だった場合や気になる症状があるときは、医療機関の受診をおすすめします。

参考にした公的情報・出典

  • 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん検診について」
  • 厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(2024年改正・HPV検査単独法)
  • Arbyn M, et al. BMJ 2018;363:k4823(自己採取HPV検査のメタアナリシス)
  • WHO guideline for screening and treatment of cervical pre-cancer lesions, 2nd ed. 2021
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