この記事でわかること
- 「HPV陽性」が子宮頸がんの診断ではなく、確認のサインである理由がわかります
- 次に受ける細胞診で何を調べ、その結果でその後の流れがどう変わるかがわかります
- いままず婦人科で細胞診を受けるべき理由と、妊娠中の方の相談先がわかります
結果を受け取ったあなたへ。これからの流れを、順番に。
検査結果に「HPV陽性」と書かれていた。その瞬間、頭が真っ白になった方もいるかもしれません。でも、まず深呼吸を。HPV陽性になったからといって、すぐに子宮頸がんというわけではありません。ここからは、慌てず順番に確認していけば大丈夫。その流れを、一つずつ見ていきましょう。
そもそも「HPV陽性」とは、どういう意味?
「HPV陽性」とは、子宮頸がんの原因となりうる高リスク型のHPVが、検査で見つかった状態のことです。「子宮頸がんです」という意味ではありませんし、今この瞬間に細胞が変化しているかどうかまでは、この検査だけではわかりません。陽性は「もう一歩、確認しましょう」というサインで、次に細胞診で、実際の状態を確かめていきます。
HPV陽性は「ゴール」ではなく「スタート」です
HPV検査でわかるのは、高リスク型のHPVがいるかどうかです。一方で、今この瞬間の子宮頸部の状態(細胞に変化が起きているか)まではわかりません。だからこそ、HPV陽性だった場合は、次のステップとして細胞診を受けて確認していきます。
「早く気づけた」という見方もできます
HPV検査は、細胞に変化が現れるより前の、より早い段階で高リスクHPVを見つけられる検査です。そのため「陽性」と言われても、多くはまだ細胞に異常が出ていない、ごく初期の段階であることがほとんどです。早く気づけたことは、むしろ前向きに受け止めてよい結果です。
次のステップ: 細胞診とは?
細胞診は、子宮頸部の細胞を採取し、異常な変化が起きていないかを調べる検査です。HPV検査が「原因がいるか」を調べる検査だとすると、細胞診は「実際に変化が起きているか」を調べる検査。この2つを組み合わせて、今の状態をより正確に確認していきます。
細胞診の結果ごとに、することは変わります
異常がなかった場合: HPVは見つかったけれど、細胞には変化が見られない状態です。多くはこのケース。一定期間をあけて再検査を行い、HPVが自然に消えているかを確認していきます。
異常が見つかった場合: 異常の程度に応じて、精密検査がすすめられることがあります。ここで初めて、コルポスコピー検査や組織検査が検討されます。
コルポスコピー検査とは?
拡大鏡を使って子宮頸部を詳しく観察し、必要に応じて組織を少し採取する検査です。「精密検査」と聞くと怖く感じるかもしれませんが、多くの場合は外来で受けられます。段階を踏んで確認しているだけ、と捉えてください。
【妊活中・妊娠中の方へ】
妊娠中にHPV陽性と言われると、赤ちゃんへの影響が心配になるかもしれません。多くの場合、妊娠中は細胞診で経過を見ながら対応し、必要な検査や処置のタイミングも医師が慎重に判断します。一人で抱え込まず、まずはかかりつけの産婦人科に相談してください。
いま、あなたがやるべきことは、婦人科で細胞診を受けること
もしHPV陽性だったなら、まず婦人科を受診し、細胞診を受けること。これが最初の一歩です。今いちばん必要なのは、インターネットで最悪のケースを探し続けることではなく、「今の自分の状態」を正しく確認すること。情報より先に、行動が安心をつくります。
最後に
不安になるのは、自然なことです。でも覚えておいてください。HPV陽性は「終わり」ではなく、未来の自分を守るための「始まり」です。あなたはもう、確認するという一番大切な一歩を踏み出しています。その歩みを、途切れさせないことだけを大切にしてください。
Day360について
Day360は、忙しくてなかなか検診に行けない方が、自宅で気軽に最初の一歩を踏み出せる、郵送のHPV検査サービスです(リアルタイムPCR法による検査)。公的な子宮頸がん検診(対策型検診)の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの安心のためにご利用いただけます。陽性だった場合や気になる症状があるときは、医療機関の受診をおすすめします。
参考にした公的情報・出典
- 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん検診について」
- 厚生労働省「対策型検診におけるHPV検査単独法による子宮頸がん検診マニュアル」
