この記事でわかること
- 自己採取と医師採取で、HPVの検出性能に差があるのかどうかがわかります
- 医師採取と自己採取、それぞれの強みの違い(診察とアクセス)がわかります
- 症状の有無や検診歴に応じて、どちらを入口にすればよいか判断できます
「自分で採る」は妥協案ではなく、世界が認めた選択肢です。
HPV検査には、医療機関で医師が検体を採る方法と、自分で採取キットを使う方法があります。「自分で採るなんて、ちゃんと調べられるの?」——この疑問に、研究データで答えます。
検出性能は「同程度」という研究結果が出ています
この比較は世界中で研究されてきました。多数の研究をまとめた解析(Arbynら, BMJ 2018)では、PCR法を用いたHPV検査であれば、自己採取した検体でも医師が採取した検体と同程度の検出性能が報告されています。世界保健機関(WHO)も、検診を受けにくい人々への選択肢として自己採取HPV検査を推奨に含めており、海外では国の検診プログラムに自己採取を組み込む動きも進んでいます。「自己採取=劣る」という前提は、もう過去のものになりつつあります。
医師採取は診察つき、自己採取はアクセスの良さ
医師採取の強みは、その場で診察ができること。採取と同時に細胞診を行えたり、気になる症状をその場で相談できたりと、「検査+診療」がセットになります。一方、自己採取の強みはアクセスの良さ。予約も移動も内診台も不要で、自分のタイミングで、誰にも会わずに完結します。検査の性能で選ぶのではなく、「いま自分が確実に実行できるのはどちらか」で選ぶ——これが正しい選び方です。どんなに性能が良くても、受けなければゼロですから。
迷ったときの使い分け
症状がある方、細胞診の異常を指摘されたことがある方は、迷わず医療機関へ。診察とセットであることに価値があります。症状はないけれど何年も検診に行けていない方、内診への抵抗で足が止まっている方は、自己採取の郵送検査を入口に。そこで陽性なら医療機関へつながればよいのです。どちらを選んでも、ゴールは同じ——「自分の状態を知り、必要なら医療につながる」こと。入口は、あなたが通りやすい方でかまいません。
数字で見るHPVと子宮頸がん(国立がん研究センター がん情報サービスより)
- PCR法によるHPV検査は、自己採取でも医師採取と同程度の検出性能が報告されています(Arbynら, BMJ 2018)
- WHOは自己採取HPV検査を検診への選択肢として位置づけています
- 日本では年間約1万人が子宮頸がんと診断され、約2,700人が亡くなっています
Day360について
Day360は、自宅で採取して郵送するHPV検査サービスです。検査は臨床検査の専門機関で行い、リアルタイムPCR法で高リスク型HPVの感染の有無を調べます。公的な子宮頸がん検診の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの備えとしてご利用いただけます。結果が陽性の場合や気になる症状があるときは、医療機関の受診をおすすめします。
参考にした公的情報・出典
- Arbyn M, et al. BMJ 2018;363:k4823 / WHO guideline on self-care interventions for health and well-being / 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん」

