公開

HPV検査キットの選び方|種類・精度・費用と、値段より先に見る5つ

この記事でわかること

  • HPV検査キットを値段だけで選ばないための5つの確認ポイントがわかります
  • ウイルスを調べるキットと細胞を調べるキットの違いと、費用の目安がわかります
  • 採取時の注意点と、症状があるときに検査より受診を選ぶべきかどうか判断できます

値段だけで選んで、後悔しないために。

「自宅でできるHPV検査キット、結局どれを選べばいいの?」――せっかく受けるなら、自分に合うものを選びたいですよね。この記事では、HPV検査キットのしくみ、種類のちがい、選ぶときに確認したいポイント、費用の目安、使うときの注意点までを、まとめて整理します。特定の製品をすすめる記事ではありませんが、最後にDay360がそれぞれのポイントをどう満たしているかも、あわせてお伝えします。

HPV検査キットで分かるのは「高リスク型HPVがいるか」

HPV検査キットは、自宅で自分で腟の中の細胞(検体)を採り、郵送で検査機関に送って、子宮頸がんの主な原因となる高リスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかを調べるものです。病院の予約や内診台がいらず、届いてから数分で採取できるのが特長です。

検査キットで分かるのは「高リスク型HPVがいるかどうか」です。がんかどうかを診断するものではありません。陽性だった場合は、婦人科で細胞診などの検査を受けて、細胞に変化が起きていないかを確認します。

HPV検査キットの種類 ― 「何を調べるか」で大きく2つ

HPV検査キット(ウイルスを調べるタイプ):検体に含まれるHPVの遺伝子を、検査機関でPCR法などの方法で調べます。子宮頸がんの「原因」があるかを確認する検査です。

細胞診キット(細胞の変化を調べるタイプ):採った細胞を顕微鏡で見て、形の変化がないかを調べます。自己採取の細胞診は、細胞が十分に採れないことがあるため、正確さに限界があるとされています。

どちらも「自宅で採る検査キット」と呼ばれるため、名前だけでは区別がつきにくいのが注意点です。購入前に、商品ページで「何を・どの方法で調べるのか」を確認しましょう。

HPV検査キットを選ぶときの5つのポイント

1. 検査の方式:PCR法など、性能が検証された方法か

自己採取のHPV検査は、PCR法などの核酸増幅法で調べる場合、医師が採取した場合と同程度の検出性能があることが、国際的な研究で報告されています(Arbyn 2018)。方式が書かれているかは、最初に見たいポイントです。

2. 調べる範囲:高リスク型を何種類調べ、型まで分かるか

子宮頸がんに関わる高リスク型HPVは14種類ほどあります。どこまでを対象にしているか、そして16型・18型など特にリスクの高い型を個別に判定できるかで、結果から分かることが変わります。型が分かると、婦人科での確認の進め方の判断材料になります。

3. 検査の実施体制:どこの検査機関で調べるか

検体を実際に調べるのはどんな機関か、医療機関からの検査を受託している臨床検査機関かどうかは、品質を判断する手がかりになります。

4. 結果の受け取り方とプライバシー

結果が本人だけに届くか、郵送かウェブか、パッケージに検査名が書かれていないかなど、家族や同居人に知られたくない方にとって大事なポイントです。

5. 結果のあとのサポート

陽性だった場合に次に何をすればよいかの案内があるか、検体の状態で判定できなかったときに再検査の対応があるかも、確認しておくと安心です。

HPV検査キットの費用は数千円〜1万円台が目安

郵送のHPV検査キットは、おおむね数千円〜1万円台の価格帯です。価格は「何を、どの方法で、どこまで調べるか」とセットで見るのがおすすめです。同じ「HPV検査」という名前でも、方式や調べる型の範囲で中身は大きく変わります。

なお、費用面で最も有利なのは自治体の子宮頸がん検診です。公費の補助があり、無料〜少額の自己負担で受けられることが多いので、案内やクーポンが届いている方は、まずそちらを確認しましょう。

HPV検査キットを使うときの注意点

生理中は避ける:経血が混ざると、判定できなかったり正しい結果が得られなかったりすることがあります。出血が完全に止まってから採取しましょう。

採取前48時間は腟に使う製品を控える:腟剤・潤滑ゼリー・腟洗浄剤などは、採取前48時間(2日間)は使わないようにしましょう。

採取したら早めに返送する:検体を良い状態で届けるため、各キットの案内にある期限内に投函しましょう。

気になる症状があるときは受診を:生理以外の出血(不正出血)や、おりものの急な変化などの症状がある場合は、検査キットの結果を待たずに婦人科を受診してください。

検査キットは「検診の代わり」ではなく「入口」

便利な選択肢ですが、現在の日本の対策型検診(自治体が行う検診)では、医師による採取が原則とされています。どの検査キットも「公的検診の代わり」ではなく、「検診へつながる入口」や「検診と検診のあいだの確認」として使うものです。この前提は、どれを選ぶ場合も共通です。

Day360は、5つのポイントをこう満たしています

検査の方式:医療機関でも用いられるリアルタイムPCR法で調べます。

調べる範囲:子宮頸がんに関わる高リスク型HPV14種を調べ、16・18・31・45・51・52型の6つの型は、型まで個別に判定します。

検査の実施体制:全国の病院・クリニックから検査を受託する、国内大手の臨床検査機関・BMLが検査を行います。

結果の受け取り方とプライバシー:結果はご本人専用のマイページだけでお知らせし、郵送はしません。外箱に検査名は書きません。

結果のあとのサポート:結果とあわせて、次にどうすればよいかをご案内します。検体の状態などで判定できなかった場合は、1回まで無料で再検査キットをお送りし、それでも判定できなかった場合は代金を全額お返しします。

採取には、自己採取用に作られたやわらかいスワブ(FLOQSwabs®、コパン社)を使います。価格は税込6,300円で、結果は投函から約6〜11営業日(土日祝・年末年始を除く)が目安です。

よくある質問

HPV検査キットの精度は、病院の検査と比べてどう?

PCR法などで調べる自己採取のHPV検査は、医師採取と同程度の検出性能があると報告されています。ただし、採取の手順が正しく行われていることが前提です。説明書のとおりに採取しましょう。

陽性だったら、がんということ?

いいえ。HPV陽性は「高リスク型のウイルスがいる」という意味で、がんの診断ではありません。HPVの多くは自然に検出されなくなります。陽性の場合は、婦人科で細胞診などの検査を受けて確認しましょう。

ワクチンを打っていても、検査キットは必要?

ワクチンはすべての高リスク型を防げるわけではないため、接種済みの方も検診や検査を続けることがすすめられています。

最後に

HPV検査キットを選ぶ基準は「どれが一番か」ではなく「自分の知りたいことに、ちゃんと応えてくれるか」。方式・調べる範囲・検査機関・プライバシー・サポートの5つを見比べて、納得して選んでください。

Day360について

Day360は、忙しくてなかなか検診に行けない方が、自宅で気軽に最初の一歩を踏み出せる、郵送のHPV検査サービスです(リアルタイムPCR法による検査)。公的な子宮頸がん検診(対策型検診)の代わりになるものではなく、検診を受けるきっかけや、検診と検診のあいだの安心のためにご利用いただけます。陽性だった場合や気になる症状があるときは、医療機関の受診をおすすめします。

参考にした公的情報・出典

  • 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮頸がん検診について」
  • Arbyn M, et al. BMJ 2018;363:k4823(自己採取HPV検査のメタアナリシス)
コラム一覧に戻る